スポンサーサイト
一定期間更新がないため広告を表示しています
「妖精の住む街」の案内人さんが大やけどをしました。
電気ポットでお湯を沸騰させ、お茶を飲もうとしていたそうです。
電気ポットをお気に入りの丸いテーブルの上に置き、電気を通していました。
よそ見をして歩いたため、足でコードをひっかけて、ポットはテーブルの下におちました。
運が悪いことに、右の足の親指の近くにたくさんのお湯がかかりました。
案内人さんはびっくりして、すぐに水桶に足を入れて、冷やし続けたそうです。
でも、沸騰したあついお湯のせいか、足の皮が白くなって、キャベツの葉っぱの
ように「ゆらゆら」とはがれてきたそうです。
痛くて、痛くて、ずっと冷やし続けましたが、夜になっても痛くて痛くて、眠れなかったそうです。
管理人さんは病院が嫌いなので(本当は怖い?)、次の日になっても病院にいきません。
妖精たちも心配して、病院に行くように説得しましたが、行きそうもありません。
それで、やけどに効くという、「妖精の住む街の不思議な温泉」をもらってきてあげました。
今は、毎日温泉に足を浸し、薬を塗っているそうです。
1週間たつそうですが、まだ痛いそうです。
でも、化膿する様子はなく、少しづつ良くなっているとのことです。
妖精たちもこの話を聞いて、みんなやけどには気をつけようねと話しています。
「妖精の住む街」も年末になりました。
少し前の日に、雪がたくさん降りました。妖精の住む街も、一面、白い世界です。
商店街のお店も、赤、青、金、銀、などのさまざまな色の飾りをつけた、
クリスマスツリーやリースがすてきです。
人気のお菓子屋さんのショーケースには、1メートル以上はありそうな、
おいしそうなデコレーションケーキが飾ってあります。
この時期になると、商店街の「年末大感謝福引セール」が始まります。
商店街のお店で買い物をすると、福引券がもらえます。
妖精たちも、集めた福引券をもって、特設テントの福引会場に向かいます。
テントの前には、ハンドベルをもったお兄さんがいて、手渡された福引券を数えてから、
抽選箱に案内してくれます。
妖精は、3回引けるよ、と言われました。
八角形の抽選箱を、緊張しながら回すと、カラカラ・コロンと音がして、小さな白い玉が
転がってきました。ざんねん、ハズレです。でも、あと2回引けます。
心の中で祈りながら、2回目を回しました。
カラカラ・コロン・・・。また白い玉でした。お兄さんも少し顔をそらしました。
妖精は少し悲しい気持ちになりましたが、最後の1回を目をつぶって回しました。
カラカラ・コロン・・・。目を開けると、こんどは黄色い玉が転がっていました。
「大当たり!!、3等賞!!」とお兄さんは大きな声で叫ぶと、
カラン、カラン、リンリンリンとハンドベルを鳴らしました。
まわりの人たちを見ると、みんなやさしそうな目で、喜んでくれているようです。
3等の商品は、みかんが1箱でした。
妖精はうれしそうにみかんの箱をかかえると、たくさんの人が行き交う商店街を、
ゆっくり家に向かって歩きだしました。
「妖精の住む街」の妖精から、腕時計をいただきました。
小さくて、丸い時計で、金色に光っています。
やさしい球面の形をした文字盤のガラスは、少しキズがついていて、
裏面の金色のケースにも、ちいさなキズがありました。
むかしむかし、小さな妖精の子供が、いたずらしてできた傷だそうです。
その時計は、毎日リューズをまわして、ぜんまいを巻かなければ止まってしまいます。
でも、忘れずにぜんまいを巻くのですが、なぜか6時間くらい遅れてしまうのです。
時計を耳に近づけると、ちゃんと動いています。
微かですが、やさしく、規則正しい「チックタック音」が聞こえてきます。
毎日、毎日、時刻を合わせてぜんまいを巻くのですが、やっぱり6時間くらい遅れます。
時計屋さんに修理に出さなければと思い、店に向かったとき、ふっと思いました。
「この時計は、妖精の住む街の時間を刻んでいるのではないのかと・・・。」
そして、妖精たちがいつも楽しそうなのは、ゆっくりとし時間の中で
暮らしているからではないのかと・・・。
そう思ったら、やっぱりこの時計を修理するのはやめようと思いました。
「妖精の住む街」のおかずやさん
「妖精の住む街」の中心街にはT字形にお店が並んだ、にぎやかな市場があります。
この市場には、魚屋さん、八百屋さん、お菓子屋さん、駄菓子屋さんなど、たくさんの
お店が並んで、元気な声でお客様と話しています。
その中のお肉屋さんには、お肉のほかに、おいしそうなお惣菜がいろいろ並んでいます。
「ハムカツ」、「ハンバーグカツ」、「メンチカツ」、ゆで卵の入った「たまごハンバーグカツ」
など、あつあつの揚げたてのお惣菜がたくさん並んでいます。
その中で、いちばんの人気は「コロッケ」です。
揚げたてのコロッケはサクサクしていて、中のおいもも、お肉も、とってもおいしいんです。
お値段も、とても安いので、おこずかいでも買えます。
妖精たちも、家に帰る前に、こっそりこのコロッケを買って、ふうふう言いながら食べています。
お母さんの作ってくれるコロッケもすごくおいしいけど、こっそり買い食いするコロッケも
とてもおいしいんです。
少しおなかがおちついて、夕焼けを見ながら家に帰るとき、この街に住んでいてよかったと思います。
「妖精の住む街」の楽しいデパート
「妖精の住む街」には、5階建てのデパートがあります。
小さなデパートですが、楽しい売り場がいっぱいあります。
かわいい洋服売り場、レコードや楽器の売り場、おもちゃやプラモデルが
ならんだ売り場、たくさんの絵本やマンガがある売り場・・・・。
エレベーターに乗って屋上にいくと、小さな自動車や飛行船などの乗り物や、
オウム、うさぎなどのかわいい動物がいます。
そして、大好きな望遠鏡も・・・。
この望遠鏡をのぞくと、「妖精の住む街」の街並みや、はるか遠くの街、
海の向こうには、高くそびえる青い山となだらかな丘が見えます。
そして、特別に晴れた日には、外国の山と、かすかな街並みも見えます。
このデパートのいちばんの楽しみは、4階にある小さな「大食堂」です。
ショーケースにはオムライス、カレーライス、かつどん、おしるこ、
イチゴとバニラのソフトクリームなど、どれもおいしそうで、いつも迷います。
でも、注文するのは、きまって「ラーメン」です。
この大食堂のラーメンは、しょうゆ味が人気で、たくさんの具材がのっています。
チャーシュー、ゆで卵、なると、やきのり、麩、刻みネギ、シナチク、きくらげ
など、とてもきれいにかざられて、おいしいんです。
都会のデパートにくらべると、ほんとうに小さいデパートですが、
大きな楽しみがいっぱいです。
「妖精の住む街」の駄菓子屋さん(バス通りの駄菓子屋さん)
「妖精の住む街」には、いくつかの駄菓子屋さんがあります。
なかでも好きなのは、「バス通りの駄菓子屋さん」と丁字型の形をした
「市場のいちばん奥にある駄菓子屋さん」です。
「バス通りの駄菓子屋さん」は、ブリキやプラスチック、セルロイド、
紙、などでできた、たくさんのおもちゃが並んでいます。
ブリキでできた、戦車、ロボット、ピストルなどのほか、きれいな色の
「ぬりえ」「折り紙」「着せ替え」など、女の子向けのものもあります。
でも、いつも人気なのは、「くじ」です。
「くじ」にはいろいろな種類があります。
「あまなっとう」のくじは、一等などが当たると、たくさんの「あまなっとう」
が入ったった、大きな袋がもらえます。
「はずれ」は「あまなっとうの」小さな袋です。
「探偵セット」のくじでは、ピストルや、変装めがね、追跡用の懐中電灯など、
、名探偵にはぜひとも欲しい道具が当たります。
でも、いちばん多いのは、「はずれ」の「探偵バッヂ」でした・・・。
「妖精の住む街」の川や湖には、ふしぎな魚が棲んでいます。
「妖精の住む街」の釣り道具屋さんに行ったとき、大きな魚の魚拓が飾ってありました。
良く見ると、魚の名は「イトウ」、釣れた場所は街はずれの小さな川でした。
サイズは、と見ると、なんと105センチメートル!!
わぁ、すごい!!と思いました。
あんな小さな川に、こんな大きな魚が棲んでいるんだ、と驚きました。
釣り道具屋さんの話では、「まだまだ大きいのがいるよ。」とのこと。
もっと昔は、150センチメートルを超えるのものも釣れたそうです。
しかも、あちこちの川で!!
「妖精の住む街」の大きな湖には、むかしむかし、大きな「ぬし」が棲んでいて、
ときどき姿を現わしたとの伝説があります。
この魚は、川と海を行き来して、とても長く生きられるそうです。
いまはあまり姿を見せてくれませんが、「妖精の住む街」の川や湖には、
いまでも静かに、ひっそりと暮らしているそうです。
「妖精の住む街」にはふしぎな温泉があります。
「妖精の住む街」の温泉はとてもふしぎな温泉です。
とおいとおい大昔、そう、いまから5,000万年前の新生代古第3紀という
時代の海水が、地中深く、のんびりのんびり眠っていました。
この街の住民が温泉を掘ったら、眠っていた大昔の海水が、さまざまな時代の
地層を通り、いろいろな栄養分(成分?)を吸収して、地上に現れてくれました。
このような温泉を「古代海水型温泉」というそうです。
新生代古第3紀とは、哺乳類の先祖がやっと誕生した時代だそうです。
どんな風景だったのでしょうか。
「妖精の住む街」の温泉のように、大昔の海水が起源となる温泉は、
「化石海水型温泉」とよばれているそうです。
特徴は、ハロゲン元素のヨー素やブロム(臭素)が多く含まれることです。
ヨー素はうがい薬やきず薬に使われるように、とても殺菌力があります。
ブロム(臭素)も同様です。
「妖精の住む街」の温泉はこのほかに、もう一つすばらしい成分を含みます。
目薬やきず薬にも使われる「メタホウ酸」です。
この成分は、アトピー性皮膚炎など、皮膚のトラブルにとても有効な成分だそうです。
このふしぎな温泉は妖精たちも大好きです。
遊び疲れたとき、雨にぬれたとき、寒いときなど、みんなで入ります。
もし、この温泉で妖精たちを見かけたら、仲良くしてくださいね。
「妖精の住む街」にはたくさんの妖精がいます。
「妖精の住む街」にはfairy(フェアリー)が住んでいます。fairyは羽がはえている妖精です。
ほかにも、elf(エルフ)、sprite(スプライト)、goblin(ゴブリン)、smurf(スマーフ)などの
楽しい仲間がいます。
北海道のあちこちで見かけるコロポックルも、妖精の仲間です。
コロポックルは、「妖精の住む街」の、なだらかな丘が連なる丘陵地帯に住んでいます。
fairy(フェアリー)や、elf(エルフ)もこの丘が大好きです。
私たちの目に見えない世界で、みんな仲良く暮らしていますよ。